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「個人出版」で気を付けること

「個人出版」とは、自費出版の中でも、自らを「発行者」とするものを指します。個人出版を行う上での注意をまとめました。

個人出版の醍醐味

個人出版は、出版物を出すことにまつわる全ての要素に関して著者が一切の権限を持っています。とても販売が見込めないような極々個人的な内容のものから、社会通念に反する内容のものまで、著者の意志一つで作ることが出来ます。

全て自分の意志で、自分の責任で行えるということは、自分の考えを伝える手段である著書というものの性質を考えると、最も「純粋」な書籍が出来るのだともいえます。自分で費用を出すのだから当たり前といえばそうなのですが、言論の自由が認められている日本に住んでいるからこそ出来る事なのです。(但し、法を侵す事を目的とする内容のものは、製作自体が犯罪にあたります)

個人出版は面倒くさい・だから楽しむことが重要

個人出版では、全てのことを著者が決めなければなりません。本そのものについて言えば、内容はもちろんのこと、デザイン・体裁から、紙質や印刷方法や製本方法まで、計画について言えば予算・期間・どのように配布するのか、等々。決めなければならないことは沢山あり、しかもとても細かいものです。

そのような細かな全ての行程において、どのような予算でどのようなやり方で行っていくのか自分で計画を立てる必要があります。アイデア以外の全てを業者に任せるという方法もあれば、印刷や製本まで全て自分の手作業で行うという方法もあるわけです。

実際には版下(デザイン含む)の作成・印刷・製本に関しては業者を使い、文章と素材(イラストや写真)と基本デザインについては著者が行う、というのが現実的な形です。「スーツをオーダーメードで仕立てる」といった感覚で間違い無いでしょう。

大半は業者の力を借りるとしても、個人出版では、著者のイメージがダイレクトに反映されますから、出版に関する知識は出来るだけ多く持っている方が良いでしょう。また、計画を思い立った時点で、常に「どのような書籍を作るか」についてイメージを深めていく事も重要です。

以上のように、個人出版はとにかく「面倒くさい」ものなので、趣味として楽しんでやる意識が大切です。

流通させるのは難しい

個人出版で難しいことは、できあがった本の流通です。最近では、個人出版した書籍を流通してくれるようなサービスもありますが、全国の書店で店頭に置かれるようなものはありません。インターネット書店で買えるようにはなるかもしれませんが、やはり別途の広告が必要になります。従って、あなたの作る本を書店に並べたいのであれば、個人出版ではなく、自費出版業者での「協力出版」サービスを利用すべきでしょう。

個人出版は自分が法的責任を負う

個人出版で気を付けなければならないのは、内容に関して一切の責任を自分で負う必要があるということです。例えば、著書に書かれる情報によって誰かが被害を被った場合において、著者がその問題の解決に責任を負う必要があります(裁判の被告対象にもなります)。また、文中に何か既存の文章や素材を引用した場合、引用元に対して著作物の利用に関しての責務を負うことになります。

発行者が業者となる協力出版では、特に法的な部分には注意して制作が進められます。個人出版と協力出版とではそこが一番大きく違う部分です。これは、仮に、アイデア以外の全ての内容について業者に作成依頼した場合でも同じです。自分が発行元になるということはそれだけ重い責任が伴います。

個人出版とはいえ、配布する事を目的とするのであれば、無計画・無責任に本が作れるという訳では無いことだけ心に留めておきましょう。

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