注文可能・配本・店頭陳列を分けて理解する

書店が注文を受けられるように商品情報や流通の仕組みを整えることと、実際に書店へ本を送ること、売り場に置くことは、それぞれ別の段階です。「全国書店で販売」という説明を見たら、どの段階まで含むかを確認しましょう。

店頭の扱いは書店や流通の条件に左右されます。対象となる書店、配本部数、期間、陳列を約束する範囲を聞き、思い描いている売られ方と違わないか確かめてください。

01注文できる

商品情報と注文の窓口

02書店に届く

注文・契約に応じた配本

03読者に売れる

売り場・紹介・購入

それぞれ別の段階です。前の段階が整っても、次の段階や販売数を保証するものではありません。

ネット書店で読者に見つけてもらう

ネット書店は、紹介を見た読者が購入へ進める入口になります。題名、著者名、書影、内容紹介、目次、対象読者などの商品情報を整えることが大切です。

登録しただけで認知が広がるとは限りません。著者の活動や読者の関心に合う場所で、本の内容と購入方法を伝えます。読んでいない人に評価を依頼したり、架空の感想を作ったりする紹介方法は避けましょう。

直接販売は発送と問い合わせも含めて準備する

イベント、講座、自分のサイトなどで直接届ける方法もあります。読者と話せる利点がありますが、注文確認、入金、梱包、発送、不良品対応などを担当する必要があります。

販売価格だけでなく、梱包材、送料、決済手数料、出店料なども計算してください。継続的に販売する場合は、販売方法に応じた表示や個人情報の扱いを確認します。

在庫と返品のルールを確認する

流通を依頼しても、売れ残った本が自動ですべて買い取られるわけではありません。返品された本の扱い、保管料、在庫の引き取り、契約終了時の費用を確認しましょう。

著者自身の手元の本と、販売先に預けた本は分けて記録します。配本数、実売数、返品数、残部数を区別できる報告があると、増刷や販売方法の見直しに役立ちます。

売上の計算と支払時期を聞く

「印税」「売上分配」などの名前より、何を基準に何パーセントで計算するかが重要です。定価か税抜価格か、印刷原価や手数料を引くか、返品をいつ反映するかを確認します。

報告の頻度、振込時期、最低支払額、振込手数料も聞いてください。制作費の回収を考えるなら、印刷した部数ではなく、実際に売れて受け取れる金額を使って計算します。