写真の選択と順序で一冊のテーマを作る

撮影順、場所、季節、色調、視点など、並べ方の軸を決めます。よい写真を集めるだけでなく、前後の写真と組み合わせたときにどんな印象になるかを確認しましょう。

小さな一覧を作って並べ替えると、似た構図の重複や全体の偏りが見えやすくなります。最初と最後に置く写真を決めてから、その間の流れを組み立てる方法もあります。

掲載する大きさで画像を確認する

元の画素数が同じでも、小さく載せるか見開きいっぱいにするかで、印刷時の精細さが変わります。一般的に使われる解像度の数字だけで判断せず、印刷会社の指定と実際のサイズを確認してください。

SNSから保存し直した画像や、メッセージで縮小されたファイルではなく、元データを用意します。トリミングで一部を大きく見せる場合も、その部分の細部が保たれているか確かめます。

見開きと説明文の位置を考える

中央の綴じる部分では、画像の一部が見えにくくなることがあります。重要な被写体を中央からずらす、片ページに収めるなど、製本に合わせた配置を考えましょう。

撮影地、年月、作品名、制作技法などのキャプションは、本文と同じように校正します。写真を邪魔しない小ささと、実際に読める大きさの釣り合いを実寸で確認してください。

用紙と印刷の組み合わせを確認する

光沢、白さ、厚さで写真の印象が変わります。落ち着いた紙が作品に合う場合もあれば、細部や鮮やかさを見せる紙を選ぶ場合もあります。紙見本だけでなく、近い印刷物を見られると判断しやすくなります。

色を重視する本では、どの方式の色校正を行うかを相談します。確認した見本と本番印刷の条件が異なる場合、どこまで仕上がりを判断できるかも聞いておきましょう。

元データと権利の記録を残す

撮影者、写っている人物や作品、使用する素材について必要な確認を行います。展示の記録を本にする場合も、会場で撮影できたことと、販売する本へ掲載できることは別に確認してください。

最終的に使った画像、掲載指示、修整前の元データ、許諾の記録を保存します。あとから増刷、別サイズへの変更、電子化を行うときに、どの条件を再確認すべきか分かるようにしておきましょう。