表紙で「何の本か」を伝える

タイトル、著者名、写真やイラストの関係を整理します。飾りを足す前に、どの言葉を最初に読んでほしいかを決めると、情報の優先順位がはっきりします。

ネットで販売する本は、小さな書影でも題名が判別できるか確認してください。紙の本では、背表紙や裏表紙も読者に情報を伝えます。正面の見た目だけで完成を判断しないことが大切です。

本文は実寸で読んでみる

文字サイズ、行間、一行の長さ、余白で読み心地は変わります。画面で拡大した状態だけで見ず、仕上がりの大きさに印刷して、少し長く読んでみましょう。

想定読者に合わせて文字を選びます。高齢の家族に渡す自分史なら、ページを減らすことより読みやすさを優先する選択もあります。数ページを試し組みしてから全体へ展開すると、後戻りを減らせます。

見出しと余白に一貫したルールを作る

章、節、小見出しの違いが見た目で分かるようにします。毎ページで装飾を変えるより、同じ役割の要素には同じルールを使う方が、読者は迷わず読み進められます。

図版や引用、注記の置き方も先に決めます。詩集の改行や写真集の見開きなど、内容にとって重要な余白は、単なる空きとして削らないように希望を伝えてください。

依頼時には目的と参考資料を渡す

デザイナーには、読者、内容の要約、希望する印象、避けたい表現、判型とページ数を伝えます。参考の本を示すときは、どの部分が好きなのかを言葉にすると意図が伝わります。

他の本の表紙をそのまま再現する依頼は避け、雰囲気や情報の整理方法を参考にします。写真、イラスト、フォントなどの素材は、印刷・電子書籍・宣伝で利用できる範囲も確認しましょう。

提案数と修正範囲を確認する

初回に何案出るか、どの段階まで修正できるか、写真の購入費やイラスト制作費が別かを確認します。最終的な納品形式と、増刷や電子化のときに使えるデータも話しておきます。

最後は、題名・著者名・背幅・裏表紙・奥付などの情報を校正します。デザインが整っていても、文字や寸法の間違いは別に確認する必要があります。

この記事の言葉を確認する

ISBN

本の版や形態を識別する国際標準の番号です。販売先によって必要な手続きが異なるため、取得の前に届け方を決めます。

詳しい解説を読む →
POD

プリント・オン・デマンドの略。注文に応じて少ない部数を印刷する方式です。販売先、選べる仕様、1冊あたりの原価を確認します。

詳しい解説を読む →
判型

本の縦と横の大きさです。文庫判、四六判、A5判などがあり、持ち運びやすさや文字・写真の見せ方に関わります。

詳しい解説を読む →
組版

原稿の文字や図版を、ページの中へ読みやすく配置する作業です。行の長さ、文字の大きさ、余白、見出しなどを整えます。

詳しい解説を読む →
用語集を見る →