編集と校正の役割を分ける
構成を組み直したり、文章を大きく書き換えたりする作業と、組まれた紙面の誤りを確認する作業は分けて計画します。校正が始まってから大幅に追記すると、ページ数や目次、表紙の背幅にも影響することがあります。
サービスごとに呼び方や作業範囲が違うため、担当者が確認する内容と、著者が最終責任を持って確認する内容を擦り合わせてください。
内容を読む
意味・流れ・説明の抜け
資料と照合する
人名・年月日・数字・図版
全体を確認する
目次・ページ番号・表紙・奥付
修正を照合する
指示の反映・前後への影響
1回目は文章の意味と流れを読む
誤字だけを追うと、主語の抜けや説明の矛盾を見逃すことがあります。初めて読む人になったつもりで、章の順番、用語の説明、同じ話の重複を確認します。
自分で書いた文章は、頭の中で補いながら読んでしまいがちです。声に出して読む、少し時間を置く、原稿を知らない人に一部を読んでもらうなど、読み方を変えると気づきやすくなります。
2回目は固有名詞・数字・表記を確認する
人名、地名、年月日、数量、単位は、資料と照らして一つずつ確認します。自分史なら年表と本文、小説なら登場人物の名前、実用書なら図と説明文に食い違いがないか見ます。
「子供・子ども」などの表記、数字の全角・半角、送り仮名、記号の使い方を一覧にしておくと、本全体を揃えやすくなります。すべてを機械的に置換せず、引用や固有名詞は個別に判断してください。
本文以外のページも忘れずに読む
表紙の題名と著者名、背表紙、目次、章扉、ページ番号、写真の説明、奥付まで確認します。本文だけ修正して目次のページが古いまま残っていないかも確認してください。
写真の上下やトリミング、図表の番号、参照先も見直します。色や細部が重要な本では、画面だけでは判断せず、依頼先と合意した印刷見本の確認を行います。
修正指示は一つにまとめ、反映を確認する
メール、紙、複数のPDFに修正が分散すると、取り違えの原因になります。ページと行、修正前と修正後を明記し、担当者と決めた方法でまとめて渡しましょう。
次の校正では、指示した箇所に印を付けて照合します。修正によって前後の改行やページが変わることもあります。校了の連絡をする前に、誰が何を確認したかを残しておくと安心です。
