作品を選び、一冊のまとまりを作る
書きためた作品を読み返し、今回の本に残したいものを選びます。制作時期、季節、場所、感情の流れなど、配列の軸を決めると読者が一冊を通して味わいやすくなります。
すべての作品を均等に載せる必要はありません。代表作を起点に構成し、重なる題材や似た表現の作品は、並べたときの響きで選び直してみましょう。
改行と空白の意図を伝える
詩の行の切れ目、句や歌の配置、連と連の間隔は、内容と結びついている場合があります。見た目だけで整えられないように、保持したい改行や空白を明示します。
入力時に位置合わせのためだけに入れたスペースと、作品として必要な空白は区別してください。ルビ、旧字、異体字、記号も一覧にして渡すと確認しやすくなります。
実寸の見開きで余白を確かめる
1ページに何編置くか、作品の前後にどれくらい余白を取るかを試します。1ページだけで判断せず、見開きや数ページの流れで見ると、作品の切り替わりが伝わるか分かります。
余白を増やすとページ数と費用にも関係します。大切にしたい紙面を数種類作り、読み心地と予算の両方から決めましょう。
表記は作品の意図を尊重して確認する
普段とは違う送り仮名や漢字が、誤りではなく表現として使われている場合があります。校正を依頼する際は、通常の表記に揃える範囲と、変えない表現を伝えてください。
作品の題、初出、日付、作者名、目次など、本文以外の情報も照合します。合同の句集や歌集は、各作者の確認方法と返却期限を決めることが進行の助けになります。
装丁は言葉との釣り合いを考える
写真、イラスト、紙の質感で作品の印象は変わります。装飾が言葉より強くなりすぎないか、題名が読みやすいかを確認します。既存の絵や写真を使うなら利用条件を確認してください。
贈答用か一般販売用かで、必要部数や付属物も変わります。ソフトカバーとハードカバーを比べるときは、費用だけでなく重さや開きやすさも手に取って確かめましょう。
